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フモの恩返し 2

2010.11.19
今回も『フモの恩返し』をお楽しみ下さい。

――――――――

ある日のことです。

娘「これから三日で私は布を織ります。でも、私の姿は絶対に覗かないで下さい。」

娘ははた織機のまわりを屏風で囲んでしまいました。

トントンカラカラ トンカラカラ

2211191


娘は布を織り、三日目にはそれはそれはきれいな布を持って屏風の陰から出てきました。

娘「これをお殿様に売ってきて下さい。」

フモ次は娘に言われた通り、布をお殿様に売りに行きました。

殿「ふーむ。これはずばらしい。気に入ったぞ。もう一枚作って持ってきなさい。もっと高いお金で買ってやろう。」

2211192


フモ次「それは・・・。私の嫁さんと相談させて下さい。」

殿「相談?私が欲しいと言っているのだ!早く言えに帰って布を作らせろ!」

フモ次「う・・。では、もう一枚だけ・・・。」

フモ次は殿様と約束をしました。

家に帰ったフモ次はもう一度布を織って欲しいと頼みました。

娘「わかりました。今度は七日で織ります。ただし、その間、決して中を覗かないで下さいね。」

娘はまた、屏風の中に入りました。

毎日はたを織る音がしますが、食事をしないのでだんだん心配になってきました。

フモ次「何も食べないで、一体どうしているのだろう?ほんの少しだけ見てみよう。」

屏風の中を覗いたフモ次は驚きました。

フモ次「おおお~!」

なんと屏風の中で毛がほとんとなくなった鶴が自分の羽を抜いて布を織っていたのでした。

フモ次を見て鶴がいいました。

鶴「私はあなたに助けられた、あのときの鶴です。でも、姿を、見られたのでもう帰らなくてはなりません。ちょうど布は出来上がりました。これを殿様に売って下さい。」

鶴はそれからじっと空を見ていました。

やがて、たくさんの鶴が飛んできてはだかの鶴を囲みました。

2211193


フモ次「行かないでくれぇ~!」

フモ次は呼びかけましたが、鶴たちは裸の鶴を連れて空の彼方へ飛び去って行きました。

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